働くオトナの就活事情(1)

今年もこの時期になりました。

そうです。大学生一大イベント就職活動です。

むしろこのために大学生なったと言っても過言ではないでしょう。

 

さて、この【就職活動】ですが言わずもがな職に就く活動という意味です。

日本の場合、果たしてこの意味通りに行われているとかと言うと否です。

言うなれば、【就社活動】の方が適切ではないでしょうか。

(ただ、職業という意味には職を務めるつまり仕事をする労働者という意味ではその通りですね。)

 

皆様は、希望していた(もしくは希望する)職種・部署は何でしょうか。

希望する業界や企業は、みな話せても意外に職種・部署を話せる人は少ないものです。

(特に学生は、下手をすると経理・法務・経営企画・購買等々などは何をしているのかわからないなんてケースもあります。まぁ、働いていても何のためにあるの?って部署も少なからずあるものです。××推進戦略室・○○キャリア開発室などなど)

 

ちなみに多くの学生が受ける企業の募集の大半が、総合職と一般職と言われるものです。

(最近は、地域限定総合職とかもあります。)

総合職なんていう職は、外国にはありません職種別採用ですから。

外国は、受ける時点で何をするかが決まっています。逆にそれ以外はできません。

日本では、入ってから決まりますそして頻繁に異動します。

つまり、何でも屋です。

なのでジョブローテーションなんていう2~4年で部署を異動する制度があります。

(この制度のおかげで責任の先送りが良く行われます。数年で異動なのでいる間は隠すもしくは先延ばしして次の人に任せるというやつですね。)

2~4年でその部署の仕事をまともに習得できるとは思いませんがなんとなく知っているってことが日本においては重要です。

 

しかし最近では職種別採用も行われるようになりつつあります。

メガバンクでもIT・グローバル・マーケット・財務戦略なんて部門で採用していたりしますね。

転職でも基本的に、職種採用です。

今後は、職種採用が主流になっていくと思います。 

 

結局の所、何が言いたいかと言えば企業や業界だけではなく仕事は何がしたいのかもよく考えましょうということです。
 

例えば、銀行の仕事がしたいではなく

・営業でも個人営業がしたいのか法人営業がしたいのか

→さらに言えば個人でもプライベートバンキングのような部門がいいのか法人も中小企業か大企業か

・国際部門や市場部門がいいのか

→国際部門で何がしたいのか・市場部門で何がしたいのか

・コーポレート部門(総務・人事・経理等々)

といった感じです。

 

働けば分かることですが、同じ会社でも所属する部門で仕事内容は勿論のこと雰囲気は別会社のように異なることもあります。

たまたま説明会に出ていた社員が属する部門が残業が少ないと聞いていて入社したら違う部門に配属されて物凄く忙しいとかは良くある話です。

 

入社後は、その会社で働くと言うよりもその会社のとある部門で仕事するのです。

会社は良いけど仕事が自身と全く合ってないとか辛いだけですし、社会人のキャリアを早々に破壊しかねません。

 

憧れの企業に入りたいだけはなくてその会社で何がしたいのかもよく考えましょう。

 

ですが、結局自分の人生ですし自分の好きなように活動するのが良いと思います。

なので、憧れのA社になんでもいいから入るんだって活動でもそれはそれでいいと思います。

社会人になるのですから自分で考えて自分で行動して自分で責任を取りましょう。

 

~余談~

ちなみにですが総合職で募集している会社でも社内では部署別の採用人数は決まっていたりします。(営業30人うち10人は東京、5人は大阪、それ以外は地方事務所に1人ずつ・経理1人・総務1人といった感じで。技術系でも部門ごとに決まっています。)

就活生に公開されることはまずありませんが…。

 管理系は、業績が悪くなると採用しなくなったりします。

どれだけその部署を希望しても社内でニーズがない場合には配属されることはありません。

 

次回は、面接官について話したいと思います。