恋×シンアイ彼女のクリアしました
このGW中に一つはクリアしないと延々と増え続けていくと思い、表題のゲームをクリアした訳です。(下記参照)
発売日は、2015年10月30日に予約して買ってから約5ヶ月弱放置していたことになります。
社会人にはよくある話です。
折角、ブログ書いてるので感想ぐらい載せてみます。
以下、内容についての感想(ネタバレあり)
ゲーム会社の売り文句は「あたたかくて甘酸っぱい初恋物語」
結論から言えば、4名の個別ルートはその通りでした。
姫野星奏(メインヒロイン1)
幼いころの初恋の相手が離れてしまいまた舞い戻ってきたというドラマ的な展開。
なおかつ、幼いころにラブレターを渡して返事が貰えなかったというおまけつき。
過去を乗り越えこのまま付き合えば、王道純愛ストーリーになったはずが…。
彼女は、主人公が好きなのですがそれと同等に大切にしているものがあり…。
その辺が、売り文句の甘酢っぱいということなのでしょうか。
キャラ的には、この娘が個性的だけど強い信念を持っているところに惹かれました。
(ゆるカワちょろインと言われていますが絶対4人の中で一番ちょろくないです。)
けれども結局それが終章の結果を招くのだから、人によって好き嫌いがかなり出そうです。
新堂彩音(メインヒロイン2)
数年前の親友で、学園統合により専門科から普通科に来る彼女。
過去の問題とラブレターに向き合い歩んでいくこちらもかなり王道的な展開。
星奏と対比で描かれているため彼女は、主人公に一途でずっと好き。
(結局、星奏も同じように心の中では思っていたわけですが)
そのため、客観的にみればヒロイン気取りかって反発されるのは分かる気がします。
キャラは、ツンデレというよりデレデレって感じ。
個別ルートは、この作品で最も純愛系でさらさらしていました。
以下、サブヒロイン2名
(ゲーム的にはメインなのですが構成上はサブだと個人的に思うので。)
小鞠ゆい(ヒロイン1)
花壇の妖精。所謂、ロリ枠って奴でしょう。
過去の悲しみを乗り越えて新しい一歩を踏み出すそんな物語。
努力しても大人の社会には勝てないけど新しい道を切り開くきっかけになる当たりが青春って感じでしょうか。
たぶん彼女が、このゲームにおいてもっとも大人だとおもいます。
いや、最も大人らしく振舞ってる子供なのかなとも思います。
結局どっちなんだっていうのは、実際にプレイした方がいいかもしれません。
キャラは、後輩キャラでお子様系だけれども強い心の持ち主。
個別ルートは、このゲームで唯一泣ける要素がある感じです。
(泣きゲーというほどではない)
四條凜香(ヒロイン2)
よくいる生徒会会長キャラ。所謂、クーデレってやつです。
万人受けするが故に、孤独になってしまう(もしくは望んで)彼女です。
ストーリーもその孤独の壁を主人公が取り外して歩んでいく王道的な展開。
キャラは、完全無欠というより根本的にはポンコツというか残念というか。
主人公に対しては、檻が外れたかのように甘々です。
個別ルートは、一番甘ったるい感じでした。
以上。
こんな感じでまぁ悪くはないけどめっちゃいいと言うわけでもないという作品です。
気になるのは、ヒロイン2名の話にメインヒロインの存在感が薄すぎることですかね。
あえてそうしてるのだと思うのですが、この作品はメインヒロイン無くして成立しない気がします。
主人公やメインヒロインはこのヒロイン2名の時には、過去に対してなにかしらの答えを出すシーンがあってもよかったような気がします。
てか、この二人はヒロインである必要があったのだろうかと思います。
で、批判多き終章について書きたいと思います。
まぁ、普通にやればなにこれ?って思うのが割と普通な気がします。
星奏が言っていた「星の音」やラブレターを返さなかった理由やサマフェス後のことも色々と知ることになります。
(ただ当の本人から語られる訳ではない。)
星奏が毎回戻ってきた理由は、「星の音」=作曲の閃きを取り戻すため。
主人公との思い出(星の音)が、彼女の作曲家としての心臓部だったのはまぁなんというか皮肉なものです。
作曲家として彼女が頑張れば頑張るほど「星の音」は、遠のいてしまうのですから。
再会して受け入れて結婚申し込んだら、
主人公はフラれて仕事を2回失いそれでも思い人のために出した小説は鳴かず飛ばず
星奏はまた主人公を実質的に裏切り解散したメンバーの借金を背負い作曲するも鳴かず飛ばず
愛や夢を追い続ける青春に対して、二人は歳をとり過ぎた。
それが輝かしい日々の思い出になった時、二人はまた出会う。
これだけ聞くととてもいい感じのストーリーですけど
27歳無職(小説家)×27歳元作曲家(借金あり)
ですからね…。
星奏は何回も主人公を裏切って結局は戻ってくるんかと非難を受けても仕方ないのかもしれません。
主人公も大概ですけどね…。
(彩音が報われませんね)
星奏は、主人公が好きで愛し続けていたけど目の前の音楽に全力で取り組み
主人公は、小説や仕事を取り組んでいたけど星奏を全力で愛し続けていた
両者が混じることがあっても一緒になることはなかったそんな感じです。
(劇中のアルファコロンがこれを表現していますね。)
そういう意味では、彩音はやはり対照的なヒロインだったと思います。
彼女は、服飾という優れた才能を捨て主人公を追ってきたわけです。
一方星奏では、音楽を諦めることができなかった訳です。
この3名は、目指す方向性は違えど全力でそれに取り組むという点では同じでしたね。
あとは、「グロリアスデイズ」ですかね。
星奏が属していたガールズバンドですが、一世を風靡したあとはいまいちで結局事務所が破産そして何故かメンバーが連帯保証人にされているという芸能界の闇って感じですね。
(元メンバーの自殺未遂のオマケつき)
大人たちにいいように弄ばれた彼女たちですが主人公も言っていた通りけれどもそれは、何事にも変え難い輝かしい日々だったことには間違いないのかもしれません。
(思い出と借金しか残ってないぞ言われればそうなんですがね)
結局の所、この作品は
全力で取り組んだ結果がダメだったとしても当の本人達にとっては、その取り組んだ日々が輝かしくて大切なものなんだ
と教えてくれるところでしょうかと個人的には思います。
批判があるのは、成し遂げてないし結局ニート夫婦じゃないかってところなんでしょうけど…。
この辺は、人生って言うものに対しての価値観の違いな気がします。
個人的には、何だかんだと言いつつもいい作品だったかなと思います。
気になる個所は
・メインヒロイン以外のヒロインの存在価値
(多分、対比とユーザー層の拡大なんでしょうがそれでも若干いらないのではと思います。)
・彩音編の星奏について
(もう少し彼女について描くシーンがあっても良い気がします。グロリアスデイズの繋がりとか一切ないですからね。たぶん、主人公にフラれて「星の音」が聞こえなくなったかスランプが改善せず、彼女に代わって新しい人を補充しただけなんだと思いますが。)
もし最初のラブレターをあの時どちらでも回答していたらどうなっていたのでしょうか。
以上、終わりです。